風景を撮る

旅先はもちろん、近所を散歩しているときでも風景を写真に収めたくなることがありますよね。なかなか訪れる機会のない名所旧跡などはもちろんですが、見慣れている風景でも写真に撮るとハッとするような新しい気分になることもあります。そんな写真を撮るためにはどうすればよいのでしょうか。
風景を撮るときに、最も簡単で効果的なのが、時間帯を選ぶということです。できれば、朝や夕方などの太陽が傾いているときに写真を撮ってみましょう。斜光は木々や建物に陰影を与えて、奥行きや雰囲気のある写真になります。時間を追うごとに表情の違う写真が撮れるので、ぜひいろいろな時間帯や角度で写真を撮ることをおすすめします。もちろん構図も大切で、広い風景を撮るのならば前のほうに木や建物などなにかアクセントになるものがあると、奥行きを感じる写真になります。また、普通に立って撮るのではなく、大きな木を下から撮ってみたり、高いところから見下ろすような形で写真を撮ってみると、一味違う写真になるかもしれません。空とのバランスも大切で、空が多めの構図で撮ると季節感のある写真になります。また、旅先などで風景を撮るのならば、現地の人を何気なく映り込ませるのもいいでしょう。
自然を撮るときに使えるカメラテクニックはいろいろあります。たとえば滝を撮りに行ったとして、同じ滝を同じアングルで撮っても撮り方によって全く違う写真になるのです。まずはシャッタースピードを遅くした場合、滝の水が白糸のように流れる優美な写真になります。同じアングルで、シャッタースピードを速くすると、飛び散る飛沫の一滴一滴に躍動感を感じるような鮮やかな写真になるのです。どちらが優れているというわけではなく、どちらも滝の魅力を感じさせてくれる写真です。風景を撮るのならば一度チャレンジしてみてください。シャッタースピードを遅くして写真を撮る場合には、三脚が必須ですのでお忘れなく。また、風景を撮るときにはどこに露光を合わせるかによってかなり表情の違った写真になります。暗い部分に合わせると、全体が明るくなりすぎる場合もあるので、陰影をつけたい場合にはやや明るい目のところに合わせたほうが良いかもしれません。また、偏光フィルターを使うことで、水の表面の反射を防いで川の中まで映すといったことも可能です。風景撮影は奥が深いので、いろいろ試しながら撮ってみるといいですよ。

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