撮影時の手振れを防ぐ

写真を撮った後、プリントしてみたら手振れしていたという経験は、誰でもお持ちなのではないでしょうか。手振れというのは、その名の通り、シャッターを押した瞬間にカメラを持っている手が動くために、写真がぶれてしまうことです。最近では手振れ補正機能がついたカメラが増えているので以前ほど手振れの心配はなくなりましたが、それでも光が少ないところや望遠レンズで撮るときにはどうしても手振れを起こしやすくなるので注意しましょう。手振れを起こさないために最も効果的なのは三脚を使うことです。カメラを固定することが目的の三脚ですから、手振れしないのも当然ですね。しかし、ただでさえ大きな一眼レフを持った上に、いつでもどこでも三脚を持ち歩くというのは大変ですから、やはりできるだけ三脚抜きで手振れを防止するテクニックを知っておくと便利です。
手振れを防止するには、カメラを動かさないようにシャッターを押すことが基本です。無理な体勢で写真を撮らず、カメラをしっかり構えて、シャッターを押す瞬間は呼吸を止める。そのカメラで撮り慣れてくると、撮りやすい体勢が身についてくるので、手振れも徐々に少なくなります。どうしてもシャッターを押すときにカメラが動いてしまうという人は、短く設定したセルフタイマーを使ってシャッターを押すのも有効。シャッターを押す瞬間に指を動かさず、カメラに力がかからないので手で持ったままでもぶれにくくなるという裏技です。
もう一つ、手振れをふせぐ有効な方法は、シャッタースピードを速くすることです。シャッタースピードは、遅くなればなるほど写真がぶれやすくなります。これは被写体が動いているときだけではなく、手振れに関しても同じこと。晴天の屋外でシャタースピードが1/1000秒など極端に早くなっている場合には、まず手振れを起こすことはありません。しかし、天気が悪くて光が十分でないときや、屋内などで撮るとどうしてもシャッタースピードが遅くなるので、手振れしやすくなるのです。手振れを防ぐためには、まずカメラに手振れ補正機能がついていたらそれを利用します。さらに、ISOを上げることによってシャッタースピードを速くすることができるので、ISOを上げて手振れをやや改善できる場合もあります。写真が少々暗くなるのは露光で補正して、手振れを防止するためにシャッタースピードを手動で調整することで、手振れは防ぐことができます。どうしても手振れしてしまうという人は、試してみてください。

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