動きの速いものを撮る

動きの速いものを写真に撮るときには、どのようにすればよいのでしょうか。たとえばスポーツをする人や、飛んでいる鳥。滝の流れや電車など、動きの速いものを撮るときのコツをご紹介します。
動きの速いものをとるときには、二つの方法があります。まず一つ目は、動いているものをぶれることなく写真に収める方法。スポーツ写真などはこの方法を撮ることが多いです。スポーツモードがある場合には、スポーツモードに合わせるだけで、ある程度の写真を撮ることができます。基本的には、動いているものをぶれないように撮るためにはシャッタースピードを上げることが必要です。たとえばオートで撮った場合でも、快晴の屋外であれば、まずぶれることはありません。光の量が十分なので、シャッタースピードは自然に早くなるのです。問題は曇りや夕方、屋内など、光の量が足りない場合。スポーツを撮るときでも、選手のためにフラッシュを自粛するという場合もあります。そういう場合にオートにしていると、光の量がたりないため、カメラは自動的にシャッタースピードを遅くして光を取り込もうとします。しかし、シャッタースピードが遅くなると動いている被写体がぶれてしまうので、明るくないところで動いている被写体を撮るときには、ISOを上げるのが一般的です。ISOが上がると感度が高くなるので、画質はやや悪くなりますが、少ない光でもしっかり映すことができるのです。
動きのあるものを撮るときのもう一つの方法は、あえて動きを流れとして撮ることで、動きそのものを写真表現に生かすやり方です。たとえば、滝の水を白糸のように撮ってみたり、車の流れを俯瞰的に見ながら車の動きを撮るなど、意外と活用範囲は広くなります。この場合は、先ほどと逆であえてシャッタースピードを遅くします。シャッタースピードを遅くすると、どうしても手振れしやすくなるのでできれば三脚を使うようにしましょう。三脚で固定してシャッタースピードを遅くすると、動いている被写体だけが動きに合わせてぶれたように撮れます。これに手振れが加わると、ただのボケた写真になるので注意しましょう。スピード感のある写真を撮りたいときには、こうした方法を使ってみるのもおすすめです。

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